元気が出る映画の感想・レビュー『英国王のスピーチ』

こんにちは。miyalog編集部です。

突然ですが皆さんは、「吃音」というものを知っていますか?

言葉がたびたびどもってしまうこと、またはその性質を持った人たちのことです。日常生活に支障はないものの、吃音の人たちは人前で話すことが苦手になってしまうこともしばしばあるそうです。『英国王のスピーチ』はそんな吃音をテーマにした作品です。

本ブログ筆者の僕は、友人から「スピーチについてだけで映画にしてるってすごくない?」と言われたことが興味を持つキッカケとなって鑑賞しました。

実際に観てみると、友情と勇気が込められた素敵なヒューマンドラマだったので、こちらでご紹介させていただきます。

英国王のスピーチ あらすじ

舞台は第二次世界大戦直前のイギリス。吃音であるアルバート王子は、吃音であるがゆえに人前でのスピーチが苦手でした。吃音を治すためにさまざまな治療法を試したものの、どれも効果がありません。そんな中出会ったのが言語療法士のライオネルでした。王子を愛称で呼び、自らもファーストネームのライオネルと呼ばせようとするなど、大胆で権威を恐れない態度に王子は怒りますが、彼の治療の効果を知り、少しずつ友情をはぐくんでいきます。

英国王のスピーチ 感想

何よりも魅力的なのは、王子と言語療法士の身分差のある友情関係です。ライオネルはアルバート王子の心の底に抱えている悩みやストレスを見抜き、それをほぐすことによって吃音の治療をしようとします。王子もそれを知ってライオネルに心を開いていくのです。その関係は対等であり、それこそが王子が必要としていたものだと感じました。身分の高い人は、なかなか友達を作ることが難しいのでしょうね。

物語終盤で、アルバート王子はジョージ六世として即位することになります。王になることへの不安を吐露するアルバートにライオネルが言った言葉がとても心を打ちました。アルバートは「言葉」によって王たる資格を身に着けたのだと。このシーンはかっこいいのでぜひ見てほしいです。

おわりに

以上、英国王のスピーチの感想についてでした。

吃音というテーマももちろんですが、自分の考えを話すこと、言葉というものの力について考えさせられる内容です。自分に自信を持って話をすることがどれだけ難しいか、そしてコンプレックスを乗り越えて自ら語ることの重要さを感じる映画です。成長を描いた人間ドラマが見たい人や、吃音、人前で話すことに興味のある方におすすめです。きっと勇気がもらえますよ。

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