コワーキングスペースという言葉を聞いたことはあるでしょうか?働き方が多様化する中で出てきた集合事務所のようなスペースのことです。昨年11月から、僕も兵庫県姫路市にあるコワーキングスペース『mocco』に月額会員として在籍しています。
登録する前はフリーランスの方が登録しているイメージだったのですが、フリーランスの方だけでなく、会社と離れた駅前事務所であったり、集中スペース、出張先の事務所、などなど会社員の方のサブオフィス的に使われるパターンもあることを知りました。
資格試験の勉強スペースなどとして活用している人もいたり、コワーキングスペースの使い方は多様だということを実感しています。
本日は僕がこの5ヶ月間、実際にコワーキングスペースで仕事をしてみて感じたメリット・デメリットと、今僕が使っているモノたちについて書いてみたいと思います。
コワーキングスペースとは?
まずはじめに語句の意味の確認です。検索してみると下記のように掲載されています。
独立して働く個人が、机・椅子・ネットワーク設備などの実務環境を共有しながら仕事を行う場所。月額や時間割で借りる形式のものが多いが、利用者同士の積極的な交流や共働といったコミュニティー形成を促すという点において、従来のレンタオフィスとは異なる。
引用元:コトバンク
コワーキングスペースについてはこれまで様々な大手メディアでも取り入れられていたり、その概念と近い「フリーアドレス形式」のオフィスを導入する企業も増えてきているそうです。
参考記事)
世界で拡がる「コワーキング・スペース」というムーブメント、新しい働き方のスタイル。 | ソーシャルビジネス最前線 | 現代ビジネス [講談社]
新しい働き方、新しいオフィス:全社Wi-Fiとフリーアドレス、オフィスデザインの専門集団が取り組んだ“働き方が変わる”オフィスとは? (1/3) – ITmedia エンタープライズ
コワーキングスペースのメリット
では本題であるコワーキングスペースのメリットを僕的視点から書いてみたいと思います。ちなみにコワーキングスペースと言っても場所によって違う要素もあるかと思いますのであくまで一つの参考程度にお願いいたします。
コワーキングスペースのタイプについてはこちらの記事が参考になりました。
今時のコワーキングスペース、賢い選び方は | FUTURUS | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
1:初期装備が有り難すぎる
コワーキングスペースはビジネスオフィスとしての基本的な機能を全て揃えてくれています。WiFi・パソコン・ホワイトボード・プリンター・ドリンクバー・ウォーターサーバーなどなどが完備。至れり尽くせりでいつも感謝しています。アイスやカップ麺なんかの食べ物もあったりします←
2:固定費が安い
まず一番大きいのはこれだと思います。僕の登録している『mocco』だと上記の初期装備を全て使えて月額費が1万円弱なので家賃10万円のところで仕事をするのと単純に比べると10分の1程度の家賃で済みます。(コピー料金は別途必要)
メンバーが複数人いる場合、一人あたり1万円ですので、二人になれば2万円、三人になれば3万円。という感じですね。
3:雑務が大幅に減る
これもデカイです。雑務とは例えば「コーヒーが切れたので買ってくる」「トイレやデスクの掃除」「郵便物の受け取り」「プリンターのメンテナンス」「コピー用紙やホッチキス、テープ、のり、といった備品の管理」こういった雑務の大半を代行してくれます。
細かい雑務って地味に時間とモチベーションを削り取っていくじゃないですか。コワーキングスペースであればそれらを全部やってくれるのでほんとに助かっています。ゴミの管理とかすらしなくて良いのでもはやオアシス。
4:情報が集まる
コワーキングスペースには普段一緒に仕事をしないであろうタイプのバラバラな業種や職種の人が集まっています。そのため、普段自分の触れることない情報に触れることができます。
また、地域のイベント情報なども多数集まってきますし、中にはライターさんが登録していたりもします。何か知りたい情報があるのであれば、自分から動くことでかなりスピーディーに情報を収集することが可能だと思われます。
5:訪問営業の対応をしなくてよい
これも改めて考えてみるとまぁまぁ大きいです。別に会話時間が10秒だけだったとしても、訪問営業に来られるとそこで集中が切れてしまうことってあると思うんです。コワーキングスペースだと来たとしても入り口までで、中にいる自分たちのところまで来ることはありません。
6:必ず毎日机を片付ける
個人的にはこれが一番と言ってもいいほど好影響を及ぼしてくれています。コワーキングスペースには自分の固定の席はありませんので、使った席は必ず綺麗に片付けて帰る必要があります。これって本当に大切。
ほんの少し物が出た状態で帰ると、それが重なっていき荒れてきますが、コワーキングスペースでは完全に片付けて帰る必要があるためいつまでも綺麗です。
7:終わりが決まっている
また、退出時間が決まっているため、それまでにいかに仕事を終わらすか、ということを考えるため効率も上がっている気がします。ダラダラ夜まで働く、みたいなことにはなりません。
残りたいときでも残れないのでは?とも考えられますが、どうしても仕事をしたければその後カフェに行ったりすれば良いので、これまで特段困ったことはないですね。
ひとまずこんなところ
いかがでしょうか。パッと思いつくコワーキングスペースのメリットはこんなところです。使い方によってメリットは他にもある気がします。
例えばイベント開催をする人たちにとっては「イベント会場」としてもその価値を発揮するようです。アロマ教室やパソコン教室としても使われているところをよく見かけます。
コワーキングスペースのデメリット
では逆にコワーキングスペースを使う上でデメリットと考えられる点について書いてみたいと思います。ちなみにデメリットというか「気をつけて工夫するべき点」的なニュアンスで書いてみたいと思います。
1:集中できない可能性
これは他の記事でも挙げられているように、周辺の声が聞こえてきて集中できない。周りの音が聞こえてきて集中できない。という可能性が考えられます。静かな空間を好む人にとっては少しうるさいのかもしれません。
イヤホンで音楽を聞いたり、耳栓をするというのが対応策という感じです。
ただ僕的には、周辺の音が気になって仕事ができないというのはあまりありません。コワーキングスペースでなくとも、普通にオフィスを借りていても周辺の音や電話の声は聞こえてくるわけですしね。
2:内密な話はできない
これは確かにデメリットの一つではあります。コワーキングスペースはオープンなスペースですので、公にするべきではない話は中々できません。重要な話をする際はどこか個室に入るか、別の場所で行う必要があります。(moccoでは個室が一つあります)
僕が感じるデメリットは以上
個人的に感じるコワーキングスペースのデメリットは上記の2点です。ネットでは「作業スペースが狭い」というデメリットが挙げられていますが、これはそのコワーキングスペースの作りによって変わってくるかと思います。
僕が登録している「mocco」はスペース的に広くて、割と自由に使わせていただいております。
使っているモノ
では次に僕がコワーキングスペースでの仕事をする中で使っているモノを書いておきたいと思います。クラウド化が必須だったりする中で、コワーキングスペースで仕事をするのであれば最低限あると便利なモノのメモです。
chatwork
プロジェクト管理用のサービスです。コワーキングでは日程表を大きく張り出してメンバーのタスクを可視化するということができないため、オンラインでのタスク管理と共有がとても大切になります。Googleカレンダーと合わせて使っています。
チャットワーク(ChatWork) | ビジネスが加速するクラウド会議室
eFax
こちらはパソコン上でFAXを受信するサービスです。必要に応じてプリントアウトすれば良いので便利です。
MISOCA
請求書作成サービスです。別にコワーキングスペースで仕事をするわけでなくとも便利です。
オンラインストレージ
オンラインでのデータ共有に使っています。僕の場合は自分以外の誰かとデータ共有する場合は「Googleドライブ」個人のデバイス間でデータを共有するメモ的なデータは「evernote」を使っています。
Googleスプレッドシート
Googleが提供するオンライン版のエクセルシートです。共同編集しながらプロジェクトの進捗管理をする際に重宝しています。
ScanEight
名刺情報の管理アプリですね。これも別にコワーキングスペースでなくとも多くの企業が導入していると思います。(ちなみにmoccoでは常設されていて誰でも使うことができます)
iPad & duet
duetはiPadをサブディスプレイ化するアプリです。どうしてもメインPCが持ち運び可能なノートパソコンになってくるかと思います。ですので同じく持ち運び可能なiPadをサブディスプレイ化できるduetを重宝しています。
遅延ゼロでiPhone・iPadをMac&PCのサブディスプレイにする『Duet Display』 | AppBank – iPhone, スマホのたのしみを見つけよう
appear.in
オンラインテレビ会議のサービスです。発信側・受信側ともにログインする必要がないという点が個人的に使いやすくて、気に入っています。
スカイプ、ハングアウトを超えうるビデオ会議サービス『Appear.in』 | ライフハッカー[日本版]
といった感じです。
他にもいろいろと業務上使うサービスはありますが、コワーキングスペースであると便利だなと個人的に実感しているのはこのあたりです。下記の記事でフリーランスが知っておくと便利なサービスが分かりやすくまとまっており、参考になると思ったのでリンクを貼っておきます。
フリーランス必見!無料で使えて必ず役に立つwebサービス50選!
僕のカバンの中身
ん?なにこの項目?それは知らんよ。という感じですみません。しかしながら、コワーキングスペースで仕事をするようになってからカバンの中身も変化した様に思いますので、メモっておきます。
ノートパソコン
こちらはもはや今の僕にとって携帯電話より肌身離さず持っているレベルのアイテムです。仕事するならパソコンは欠かせません。持ち運べる軽いものがいいですね。
ポケットWiFi
これも同じく必需品です。これがあればどこでも仕事できます。
ポータブル外付けHDD
持ち運べるタイプの外付けHDDは僕的には必須です。これは自分がどんな業務を担当しているかにもよるかと思います。
一眼レフカメラ
広報発信系の業務を担う僕としてはこちらは欠かせません。常に持ってる気がします。
予備電源
まぁこれもあたり前になってきました。備えあれば憂いなし。
ノートと付箋
ノートと付箋があれば考えを出力して整理することができます。これがあればどこでも考え事をすることができます。
ヘッドフォン
わいわいがやがやしているカフェに入ってもこれがあれば安心。外の音を遮断して集中できるヘッドフォンは欠かせません。
まとめ
以上、僕がこの5ヶ月間コワーキングスペースで仕事をしてみて今感じていることのまとめでした。抜けてる情報とかも多々あるかと思いますが参考程度に。さいごに、いつもmoccoさんにはお世話になっています。ありがとうございます。
▽兵庫県姫路市のコワーキングスペース『mocco』さんのHP
関西のコワーキングスペースがまとまっている記事がありました。
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