拝啓 15年後38歳の僕へ
この手紙を読んでいるあなたは、
どこで何をしていますか?
15年後の僕は、
毎日笑って過ごしていますか?
背筋を伸ばして、
自分の足で立っていますか?
気づけば僕も23歳です。
いつの頃か夢見た「社会」に出て、
日々頑張っています。
今の僕は、
まだまだ若いです。
我武者羅に走ろうとしては絡まったり。
自分目線すぎて相手の気持ちを
考えられていない時があったり、
あまりにも未熟です。
加えて今の僕は、
まだまだ弱いです。
人との関わりが時折しんどくなったり、
いろんなことから逃げたりしています。
変なプライドも
捨てきれずにいます。
素直になれない日々が続いています。
もうあと一歩踏み込む勇気が
足りてない自分がもどかしいです。
自分自身をごまかそうとしている、
そんな自分が嫌いだと思うこともあります。
そういえば、
もうあと5年若い僕と比べて、
正解を探すようにもなってしまいました。
人生で初めて、
他人と自分を比べてしまうようにも、
なりました。
大好きなことなはずなのに、
生産性とか、利益、
効率、狙い、目的…
いろんなことを計算するあまり、
息苦しく感じてしまうことが
あったりします。
何も好きになれない。
エネルギーが湧いてこない。
感情が湧いてこない。
そんな時があります。
今の僕はそんな感じなんです。
とにかく、逃げに逃げて、
逃げ回っています。
そんな中で、
生きる意味や自分の存在意義を
見出そうと必死なのかも。
何か「確かなモノ」を探して、
毎日もがいているのかも。
23歳っていうと、
もう少し大人なのかなって
思っていたんですけど、
僕は超子どもでした。
もっと自立していて、
お金を稼いでいて、
愛する人とも出逢っていて…
って思ってたんですけど、
まだそのどれも
スタートラインの一歩手前です。
ところで、
15年後、つまり38歳の僕は
自分自身のことが好きですか?
自分の足りなさを認めて、
弱い自分を受け入れて、
素直に生きていますか?
子どものように夢を語り、
目をキラキラと輝かせていますか?
大好きなことを素直に
楽しんでやれていますか?
愛する人を、
力の限り大切にできていますか?
まぁでも何と言っても、
38歳の僕がどう生きているかは、
今この瞬間を生きている
僕次第ということですよね。
地に足つけて、
頑張りたいと思います。
もしも、
38歳の僕が、
23歳の僕からの手紙を読むのなら、
これだけは伝えたいです。
23歳の僕は、
知識も、力も、お金も、
本当に何もなくて、
人生史上最強に自信がないです。
今にも心が折れそうです。
だけど、
決して未来を諦めてないです。
こんなんだけど、
変わりたいと、
成長したいと、
強くなりたいと、
前を向いて進んでいきたいと、
強く強く思っています。
38歳の僕には、
38歳なりの悩みや不安が
あるのだと思います。
これまでだってずっとそうでした。
誰にも言えない悩みや不安を抱えて、
一人空を見て踏ん張ってきました。
23歳なりに思うんですけど、
きっとみんなそれぞれに
悩みや不安を抱えながら
生きているんですよね。
それぞれの人がそれぞれのサイズで、
戦っているんですよね。
弱い弱い僕たちは、
生かされて生きているんだなと、
思う様になりました。
38歳の僕、
きちんと周りに頼って生きてください。
困っている人がいたら、
できることを探して生きてください。
ずっと変わらず、
子どもの様に目を輝かせて、
夢を語っている自分でいられるよう、
15年間頑張りたいと思います。
最後に、
この手紙を読んでいるあなたが
幸せなことを願います。
敬具
くちびるに歌を、を観た熱に当てられて。
高校生合唱部の青春を描いた映画「くちびるに歌を」を観て、あぁ、自分にもこういう時があったなと。生意気でうるさくて、でも一生懸命で。効率なんか一切考えていない、まさに「今この瞬間を生きている」時があったなと。この映画を観ると、今の自分はどうだろうか。このモヤモヤ感はなんだろうか。そんなことを感じさせられました。もっと今日この一日を一生懸命に生きたいと想いました。
映画の中で、15年後の自分に手紙を書くというシーンがあります。15年後、僕は毎日笑顔で生きているだろうか?そんなことを思います。いや、笑顔で生きられる様に、頑張らないといけません。良い作品に出会った熱量に当てられて、僕もこの記事に「15年後の自分への手紙」を残しました。
では、最後までお読みいただいたみなさま、ありがとうございました。映画「くちびるに歌を」の予告編ムービーはこちらから。
主題歌「手紙〜拝啓十五の君へ〜」
そしてこの映画はもうみなさんもご存知の通り、アンジェラ・アキの「手紙〜拝啓十五の君へ〜」を主題歌とした作品です。もともとこの曲は大好きだったんですが、この映画を観てより一層大好きな一曲になりました。
では!
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