こんにちは。元気が出る映画の感想・レビューを綴っている宮田です。本日は1995年公開の映画「陽のあたる教室」についてご紹介させていただきます。
陽のあたる教室 あらすじ
主人公のホランド先生の音楽教師としての生涯を描いた映画です。ホランド先生はもともと軽い気持ちで学校の先生になります。ろくに授業を聞こうとしない生徒、全く授業内容を覚えず散々なテスト結果をたたきだす生徒たちに最初はドギマギします。しかし生徒たちが聞きたくなるような授業、質問したくなるような授業とは何か、そして「音楽の授業」を通じて子どもたちに伝えるべきことは何なのか?ということを試行錯誤の中で見つけていき、やりがいを感じていきます。
仕事で奮闘する最中、息子の耳が聞こえないという事実にぶち当たり、家族の関係もギクシャクしたりする時もあるが、それでも力を合わせて乗り越えていく。最後のシーンではそれまでホランド先生が教えてきた生徒が一同に集い、ホランド先生が作った曲を演奏するという物語。
陽のあたる教室 感想
教師という仕事の素晴らしさ
この映画で映し出されるのは教師という職業の姿です。テストの点数ではなく、本当の意味での「教育の結果」なんてのは何十年も先になってみないと分からない。ホランド先生自身も、これでよかったのだろうか?そして僕の人生はこれで正解だったのだろうか?と考えながらその教師としての人生に幕を閉じることとなる。でも最後のシーンで、ホランド先生が培ってきたものがどれだけ偉大なものだったのかを感じることができる。
僕も良く思う。先生や医者など、人の人生や命に真正面から向き合う仕事が人々にどれだけの影響を与えているんだろうかって。これからの時代をつくるのは間違いなくこれからの人たち。なわけであって、そのこれからの人たちの人生を後押ししてあげられるのが「教育」なんだなって。人の人生をつくり、そして国を、時代をつくっていく。教師という仕事の素晴らしさを感じられる。
知識を与えるのではなく、その先を切り開く力を
譜面なんてものは教えれば誰だって読めるようになる。大事なのはその先を自分で感じて奏でられること。音楽は頭ではなくハートで感じるもの。心で楽しむものだ。みたいなことを伝えるのですが、まさに今大事なのがこの「感じる力」だなって。情報の海の中、知識は家にいたって身につけることができるんですけど、喜びだったり悲しみだったり、感動だったり。そういうものを感じる力の大切さを教えてくれる。
時代の変化の中で音楽や芸術といった主要科目でない授業の削減が推進された中、そういった「感性を鍛える授業」の尊さを説くところが良かった。今改めて大切だなと思う。
おわりに
以上、陽のあたる教室についてでした。この映画を観ると「教育ってなんだろうか」ってことを考えるきっかけになったり、教師という仕事のやりがいを感じられます。先生をしている人なら一度は観ておいて損のない映画です。それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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