こんにちは。本日は久しぶりに単体の映画レビューを書いてみたいと思います。
というのも今日、とても素敵な映画に出会ったので、感想を綴りたいなと思ったのです。
その映画は「ばしゃ馬さんとビックマウス」という映画です。
麻生久美子さんが主演を務める、2013年の映画です。
最初コメディ系かと思って観はじめ、違うと気がつき、最後には共感ポイントが多すぎて涙が目に溜まっていました。
あらすじと合わせて、感想を綴らせていただきますね。
▽ばしゃ馬さんとビックマウス 予告編
ばしゃ馬さんとビックマウス あらすじ
映画の脚本を書くシナリオライターを目指して、ばしゃ馬のようにひたすら努力を続ける主人公のミチヨ。ミチヨはシナリオスクールに通うことになり、そこでこれまで脚本を一本も書き続けたことがないのに大きな口だけはたたくビックマウス「テンドウ」と出会う。二人が刺激し合いながら夢を追いかける物語であり、夢を追うこと、そして諦めることの葛藤を描き出した映画です。
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ばしゃ馬さんとビックマウス 感想
夢は「持つこと」よりも「諦めること」の方が難しい
この映画は、34歳になっても自分の夢を諦めきれず、挑戦し続ける女性の葛藤を描いています。よく言えば「挑戦し続けている」。悪く言えば「諦めきれない」。
本作の中で出てくる「抱いちゃった夢って、どうやって終わりにしていいか分かんない」というセリフがめちゃくちゃ心に沁みました。結果なんて出ないって、自分には才能なんてないってどこかで分かっていても、頑張り続ければどうにかなるかもしれないって思ってる。
上手く行ってないのに、順調に行ってる風に見せたり。自分より上手く行っている人の作品にケチをつけて、自分はまだ行けると奮い立たせたり。やけになってお酒に身を任せてみたり。
頭で無理だって分かっていても、心が、体が動いてしまう。そして動いた分だけまた傷つき、挫折する。でもそれでも、抱いてしまった夢を諦めきれない。
この答えのないただただ矛盾の中に生き続ける葛藤が痛いほど分かった。
頑張ってる人の姿は、自分も頑張る勇気をくれる
夢を追いかけることって、いつゴールにたどり着けるか分からないし、他の人から認めてもらえなかったり、理解されなかったり。時に見下されたり、馬鹿らしくなったり。孤独なもんだと思うんです。
そんな時、同じように馬鹿みたいにまっすぐ夢を追いかけてる人の存在は、ただその姿を感じられるだけで勇気をもらえる。自分も頑張ろうと思える。本作ではミチヨにとって、テンドウがそうだったように、そういう身近で頑張ってる人の暖かさみたいなものを改めて実感できた時間でした。
そして、この映画はまさに、夢を追いかけ続ける人にとってそういう存在となる映画なんだろうなって思いました。
おわりに
以上、映画「ばしゃ馬さんとビックマウス」についてでした。夢を追うこと、そして夢を諦めること。葛藤に満ちたテーマですよね。この映画を僕がまだ学生のころに観ていたらここまで心に響かなかったと思います。
僕も社会に出て、上には上がいることを日々痛感する中で、夢を諦めそうになることが多々ありますが、この映画を観ると、もう少し、本当に悔いのないところまでやりきろうという気持ちになりました。頑張ることも、そして頑張ることを終えることもまた素晴らしいと思えた。あたたかい一本でした。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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