考えさせられる一本!映画「告白」の感想

こんにちは、元気が出る映画の感想・レビューを綴っている宮田です。本日は映画「告白」を鑑賞したので、感想を書いてみたいと思います。「告白」は、湊かなえさんの著書「告白」の映画版で、本は読んだことがあるものの、映画には手を出せておりませんでした。本の映画化って何かと残念なことになりがちですが、この作品はめちゃくちゃ良い感じに仕上がっておりました!オススメです。

告白 あらすじ

松たか子演じる女教師。彼女の子どもは彼女の担当するクラスの生徒の手によって殺害される。世間的には法律によって罪に問われない子どもたちに対して「命の重み」を知るための「命の授業」を行う。娘を殺された教師が持つ「生徒を導く役」と「母親」としての二つの側面。そしてその事件に関わった生徒たちが持つそれぞれの背景と言動。現代が抱える闇が映し出された作品。

告白 感想

松たか子の演技と映像が絶妙

始まりの部分から最後まで、一つ一つのカットが暗い。その暗さがそれぞれの闇を映し出す。それぞれの人物の「告白」が順を追って繰り広げられるんだけど、そのカメラワークというか、ストーリーの構成が絶妙ですね。そして何より映像が美しく、独特の世界観を上手く表現しているので入りこめました。

命について考えさせられる。現代を生きる僕たちに必要なことは「痛み」を知ることなのかもしれない。

今の世の中には物理的な戦争はない。平和になったものの、問題がなくなることはない。今の世の中を生きる僕たちは、「生きているということ」「命の重み」「人の痛み」「孤独」。そういうものをあまりにも軽く扱ってしまっているのかもしれない。そんな風に感じました。

人の心の痛みを知ること。そんな当たり前のことができない。人を大切にすること、自分を大切にすること。何かを大切にするってどういうことなんだろう。なんでそれができないんだろう。どうして人は人を傷つけ、自分を傷つけ。そして隠し、守り、逃げるのだろう。いろんなことを感じ、考えさえせてくれる一本でした。

そういう問題の根幹には「愛情」の欠落があるのかなって思う。人は愛が不足すると、他にどれだけのものがあったって、どこかでくじけてしまうんだろうなって。この映画だってそうで、それぞれみんな愛情が不足しているが故に人を大切にすることができない。

難しいのは、自分から何にもしていないのに誰か人から大切にしてもらえることなんてないということ。だから、まずは自分から誰かを大切にすることが必要なんだなとか、観ていて思った。映画自体は血が出てくるシーンなんかも多いので、そういうシーンが苦手な人はちょっと厳しいかもという感じです。

おわりに

以上、映画「告白」についてでした。「愛」とか「闇」とか、そういう心の奥底にあるものを映し出してくれるのが邦画の魅力だと思います。この映画も、観ていて感じることがたくさんある素敵な映画だと思います。まだ観ていないという人は、ぜひ観てみてください!

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