こんにちは。元気が出る映画の感想・レビューを綴っている宮田です。本日は映画「悪人」についてご紹介させていただきます。
悪人 あらすじ
主演の妻夫木聡はある日、出会い系で出会った女を殺してしまう。この映画は、人を殺してしまった男、そして殺された女、家族や友人、そして人を殺めた男を愛してしまう女など、周りの人物の人間模様を描いた作品。登場人物それぞれの人生や、感情が2時間の中に詰まった映画で、観終わった後に重厚感のある感情を残してくれる映画。
悪人 感想
大切な人のいない人間が多すぎる
この映画を観てまずズシンと残るのはこのセリフ。自分の娘を殺された父親が、そんな自分を笑い話にしている大学生に対して漏らす言葉「今の世の中は、大切な人のいない人間が多すぎる」という言葉です。
僕たち「人」は、それぞれがそれぞれなりに孤独と戦っていて。その孤独をごまかそうとする人、向き合う人がいます。大切なものを得るには、失ったり笑われたりする覚悟を持って踏み込まなきゃいけなくて、でも今の世の中にはそういう勇気を持った人が少なくて。
人の失敗を「ほら見たことか」と笑って馬鹿にすることで自分をごまかしている。そんなことをしていては、いつまで経っても本当に大切なモノは見つからないんだなって改めて考えさせられた。
何が悪で、何が善なのか。表面だけ見て判断できないと思うし、人との関わりの中で丁寧に物事に向き合いたいと思えた。
キャスト陣が豪華
この悪人、主役の二人(妻夫木聡・深津絵里)の演技はもちろんですが、二人を取り巻く周りの人物を演じる各キャストもめちゃくちゃ良い味を出しています。
《豪華キャスト陣》
深津絵里
岡田将生
満島ひかり
塩見三省
池内万作
光石研
余貴美子
井川比佐志
松尾スズキ
山田キヌヲ
韓英恵
中村絢香
宮崎美子
永山絢斗
樹木希林
柄本明
妻夫木聡の祖母、つまりは加害者の祖母を演じる樹木希林さんの演技には相変わらず圧巻です。
おわりに
以上、悪人についてでした。こちらの映画は著書「悪人」の上・下2冊分をまとめた映画になります。まとめられた本作でも相当入り込める映画でしたが、これが本だとどんな世界観なんだろか?と気になりました。また時間を見つけて原作を読んでみたいと思います。
そして本作の監督「李相日」の最新作「怒り」が9月17日に公開されますね。こちらも悪人同様に豪華キャスト陣を投入した映画のようで、悪人同様に、シリアスなテーマの中から僕たちに大切なメッセージを投げかけてくれるのではないかと期待しています。
▽怒り 予告編
本日もここまでお読みいただきありがとうございました。
あなたに、大切な人はいますか?
その人の喜ぶ顔を見るだけで幸せになれるような人は。
悪人、とっても良い映画だと思いますのでぜひ!
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