宮崎駿さんの語る「エンターテイメント」がとても腑に落ちたので書き留めたいと想う。

こんにちは。本日は、著書「風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)」を読んで出会った、宮崎駿さんの「エンターテイメント」に対する考え方について書いてみたいと思います。

インタビューの内容を書き起こした一冊で、読みやすく、かつ宮崎駿さんの「本音」の部分がかなり出された本です。読んでいて笑えるシーンあり、なるほどと感じるシーンありで読んでいて楽しい一冊でした。

エンターテイメントというのは間口の広いもの

sashikomi1いろいろと読み応えのある一冊ですが、今回はその中でも「エンターテイメント」という部分に絞って書きます。

エンターテイメントとは何か?という問いは良く見かけますが、本書に出てくる考え方ほどストンと来たのは初めてでした。いくつか本書より抜粋させていただきます。

『娯楽でいいんだよ、映画は』っていうのは嫌いです。でも、エンターテインメントっていうことを否定する気は全然ないです。エンターテインメントっていうのはなにかって言ったら、間口が広いことですよ。敷居が低くて、誰でも入れるんですよ、入ろうと思えば。

(中略)

僕がチャップリンの映画が一番好きなのは、なんか間口が広いんだけど、入っていくうちにいつの間にか階段を昇っちゃうんですよね。なんかこう妙に清められた気持ちになったりね(笑)。なんか厳粛な気持ちになったりね。するでしょう?

(中略)

あの、ディズニーの作品で一番嫌なのは、僕は入口と出口が同じだと思うんですよね。なんか『ああ、楽しかったな』って出てくるんですよ。入口と同じように出口も敷居が低くて、同じように間口が広いんですよ

(中略)

エンターテインメントっていうのは、観ているうちになんかいつの間にかこう壁が狭くなっててね、立ち止まって『うーん』って考えてね、『そうか、俺はこれでは駄目だ』とかね、そういうふうなのが理想だと思うんです。なんかこう……入口の間口が広くて、敷居も低いんだけど、入っていったら出口がちょっと高くなってたっていう。

(中略)

だから、観た人がちょっと元気になるとか、ちょっと気持ちが新鮮になったとか、そのくらいのところが僕らの狙い目だなあと思うんだけど。

引用元:風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)

なるほどなって思いました。

先日、お仕事でアートの道を突き進んでおられる方と話をしていて、「アートは開かれた問い」だ。みたいなことをおっしゃっていたのだけど、それと似ているなと。

エンターテイメントは、難解な課題やとっつきにくい話題も、間口を広げて、敷居を下げて、ギフトにして相手に届けることができる。本書を読んでいてそう感じました。

エンターテイメントが伝えられるモノ

sashikomi2そして、僕が本書から学んだことの2つ目。エンターテイメントは「やらなければいけない」という姿ではなく「こうしたい」「こうあったらいいのにな」という姿に焦点をあてられるということです。

だから今、環境を告発するような映画を作りたいとは全然思わない。もし作るんだったら『〝木〟っていうのはどれほど素晴らしいか』とか、そういう映画を作りたい

引用元:風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)

これはとても大きな力だと思いました。僕自身、映画を観ることで考えさられたことがたくさんあります。「木」で言えば、今年「WOOD JOB!」という映画を観て、木の持つ歴史や、林業という仕事の偉大さを感じられた。

「ご飯を食べられるということに感謝しようね」「いただきますという言葉を大事にしようね」と頭ごなしに言われるよりも、映画「ブタがいた教室」を観たほうが納得できると想う。

エンターテイメントはきっと、強制ではなく主体でテーマを自分ごとにできる力を持っているんだな感じました。

エンターテイメントの持つ魅力

この「エンターテイメントは間口が広い」、「エンターテイメントの伝えられるメッセージ」という2つのことを受けていろいろと考えていて、つまりはエンターテイメントって何ができるのか。というところを図解にしてみました。

エンターテイメントはテーマ(課題)に対する間口を広げて、普段はその問題課題に関心のない人にも呼びかけることができる。そして、その滞在時間の中で日常生活の中で持つ視座・視点では得られない気づきを与える。出口では、入り口の段階ではなかった考えやモチベーションに到達することができる。

決して大それたことではなくて良くて、ちょっと今から1ミリ多く笑顔を意識してみようかな、とか。近所の人に明るく挨拶するように心がけてみようかなとか。ほんの少しかもしれないけど一歩前に踏み出そうという状態になれる。これがエンターテイメントの持つ魅力であり、力なのかなと。

zukai図にするとこんな感じのイメージ。(この図解は本書の中で掲載されているものではなく、個人的な見解です)

おわりに

以上、宮崎駿さんの語る「エンターテイメント」がとても腑に落ちたので書き留めたいと想う。についてでした。

今24歳で、社会からの恩恵を散々受けまくり生きてきました。社会人として仕事をするということは、いつも何か「課題解決」に取り組むということ。

身近にある課題に目を向けたい。一人で解決できない問題にも人と協力してトライしていきたい。そのためにこの「エンターテイメント」の持つ魅力を僕も活かせるよう成長していきたい、そう思えた一冊でした。

今回参考にさせていただいた書籍:風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)

近年のような「インターネットのバズ力」がまだまだ無い時代に、日本中の人々、そして世界の人々が観た「ジブリ映画」。その裏側にある想いや本音の部分が垣間見れて、とても楽しかったです。そして、そういう背景を知った上で改めてジブリ映画を観てみたいなと感じた瞬間でした。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。みなさまにって明日も素敵な1日になりますように。

p.s.
ジブリについて読んだり考えたりしていると、もののけ姫の曲を聴きたくなり、一曲リピートで聴き続けている宮田です(笑)。

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この記事を書いた人
MIYALOG編集部
こころの元気をチャージする。20代のジレンマに立ち向かう、元気が出るライフハックブログ『MIYALOG』の編集部です。現在、ライター様、寄稿ライター様を募集しています。
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